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露地栽培みかんの一番打者!極早生(ごくわせ)みかんの出荷開始

ビニールハウスではなく、野外で栽培されているみかんで、最も早く出荷が始まるのが「極早生温州みかん」。温州みかんは収穫される時期により、「極早生」「早生」「中生」「晩生」に分けられ、秋風が吹き始めるこの時期に収穫されるのが、「極早生」みかんです。

 

極早生みかんの特徴は緑色と黄色のグラデーションがうつくしい果皮、そして絶妙な酸味と甘味のバランス。爽やかな香りとさっぱりとした酸味のみかんを楽しみたい方に人気があり、まだまだ暑さが残るこの時期にぴったりです。

極早生みかんというと一つの品種のように思われますが、実はいくつもの種類があり、品種によって酸味や甘味、食味が異なります。小田原では「日南一号」、日南一号がさらに枝変わりした「日南の姫(ヒナノヒメ)」、そして「ゆら早生」を中心に栽培しています。近年小田原の生産者さんが注目し、栽培を切り替えているのが「ゆら早生」。この品種は他の極早生に比べ糖度が高く、コクのある甘味と酸味が特徴で、果実を包む袋(じょうのう膜)が極めて薄く食べやすいことでも知られています。小田原の極早生みかんは他の産地に比べ認知度が低いこともあって、栽培努力がなかなか売値に反映されないため、生産する農家が減ってしまっているのが現状。今シーズンは14人の生産者さんが、頑張って栽培を続けています。小田原のみかんは酸味と甘味のバランスが自慢!「甘いだけのみかんじゃ物足りない」、「酸味のあるみかんじゃないとみかんじゃない」、「酸っぱいみかんが食べた~い」という消費者からの声があるため、根強く「極早生みかん」を栽培しています。


みかんにはビタミンCが豊富に含まれており、季節の変わり目で風邪をひきやすい時期にはありがたい果物です。手軽に食べられる極早生みかんで免疫力のアップ、食の秋を楽しみ、寒い冬に備えましょう。