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“農業に必要なのは計画性” 心に残った納得の一言!

 

今回は早生のブルーベリーの収穫で忙しい矢郷さんご夫婦を訪ねました。矢郷さんの畑は小田原の石橋地区にあり、海岸線沿いの斜面を使って温州みかん、晩柑類、ブルーベリー、そしてお正月用の千両などを栽培しています。小田原の石橋は海に面していることから冬は気温が下がりすぎず、夏は気温が上がりすぎない、温暖な小田原の中でも特に一年を通して気温が安定している地域だそうです。

 矢郷重臣さんの家は代々農家で、明治の中旬からこの石橋でみかんを作っています。そして奥様の勝代さんもみかん農家のご出身。みかん最盛期そしてみかんの値段の暴落。。。といろいろな経験をして、今はご夫婦二人で楽しみながら農業をしているそうです。

 

そんな重臣さんに「農業をしていて良かったことってなんですか?」と伺ってみると、「自然が相手の仕事なので大変なことはあるが、人に気を使わなくて良いし、気楽でいいんだ。。」と。そして「農業に必要なのは10年、20年先にどうなっていたいのか、そしてどこに向かっていきたいのかをしっかり見極める計画性だ!」と語ってくれました。

 農業に計画性? 確かにどの畑にどの苗を植えたらよいのか?そしていつから収穫できるのか?その時(数年後)に需要はどうなっているのか? 作物の手入れそして収穫の時期はかさならないのか?いろいろな要素を考えあわせて計画を立てなければ、少人数で作業をこなすのは難しい。

 「しっかりとした知識と技術を身に着け、良いものを作らなければ収益につなげられないよ。」そう力強く語ってくれた重臣さんからは、農業に対するプライドが感じられました。そしてそんな強い思いをもった重臣さんを、丁寧なてきぱきとした仕事でサポートする奥様の勝代さん。ほんとうに仲の良いお二人です。

そんな矢郷さんご夫婦が今手掛けている大粒のブルーベリーの品種、チャンドラーとエリザベス。小田原では栽培している人が少なく、これも今後の需要を見越して数年前に計画した結果。後継者問題は石橋地区でも優先課題ですが、「仕事ができる間は二人で頑張っていきたい。」と語るご夫婦、「これからも頑張ってくださいね~。。。」とエールを送って石橋を後にしました。