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青梅それとも完熟梅、何を作るかで選んで!

5月下旬に入り、青梅の収穫が始まりました。今年は天候の関係で白加賀梅の生育が思わしくなく、生産者によっては、まったく実がつかず収穫量がゼロになってしまったケースもあります。同じ小田原でも地区によって、また畑の場所によって状況はさまざまなようです。そんな中、見事に育った白加賀梅を収穫している穂坂和昭さんの畑にお邪魔しました。

青梅の収穫は、実に傷をつけないように一つ一つ丁寧に手で摘んでいきます。大きな木になると三脚を使ってかなり高いところまで登らなければならず、危険が伴う作業です。そして一定の大きさになったものだけ(Lサイズ以上)を選んで摘んでいきます。今はまだ小さくて収穫できない実は、1週間もすると収穫できる大きさまで玉伸びがするそうです。青梅として収穫される品種で代表的なものは白加賀梅ですが、その他にも杉田や梅郷という品種を小田原では多く栽培しており、穂坂さんの畑でもこれらの品種を順次出荷予定だそうです。


生産者の皆さんは実の生育状況、そして天候をみながら収穫のタイミングを決めていきます。なぜなら梅の収穫は品種、そしてその梅を使って何をつくるのかによって収穫時期が変わってくるからなのです。今、収穫真っ最中の青梅は、フレッシュでさわやかな香りがし酸味が強いのが特徴で、梅ジュース・梅シロップそして梅酒を作るのに適しています。ですから熟しはじめないうち(黄色くなる前)に収穫する必要があります。これとは逆に熟して黄色くなった梅は、ほどよい甘さとフルーティーな香りを持ち、梅干や梅ジャムに最適です。小田原ブランド梅の十郎梅は、実が大きく肉質が柔らかで種が小さいため、梅干に適した梅です。同じように南高梅も肉厚でやわらかい梅で梅干に適していますので、黄色く熟したものを漬けるのがお勧めです。


もうすぐここ小田原にも梅雨の季節がやってきます。昔から「梅の熟す時期の雨」という意味で、“梅雨”といわれているそうです。これから収穫される梅は雨によって水分が与えられ、そして晴れてお日様を浴び、どんどん生育していきます。梅干用の十郎梅は6月第1週の終わりころから、続いて南高梅は第2週の終わりころから出荷が始まります。

梅にはクエン酸をはじめさまざまな有機酸が含まれ、疲労回復、胃腸機能回復、食欲増進などいろいろな効果があります。また梅干には高い殺菌効果があり、血液浄化作用(血液をさらさらにする)や抗酸化活性作用なども期待できます。青梅を使った加工品、梅干でこれからの梅雨の時期を乗り切り、そして暑い夏に備えましょう。

梅シロップの作り方、梅干の漬け方の詳細は、ぜひホームページをご覧ください。

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